弊社は出展していませんが、同業他社の動向だけでなく、介護事業所の方々の関心が高い最新の福祉機器の様子を知る良い機会なので、10/7(金)雨空の中、東京ビッグサイトまで「第49回国際福祉機器展 H.C.R.2022」の見学にいってきました。

その会場で、たまたま「ほじょ犬」のデモンストレーションを見る機会に恵まれたのでここで報告したいと思います。

「ほじょ犬」とは

「ほじょ犬」とは、目や耳、手足に障がいのある方をサポートする「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」のこと。

詳しくは厚生労働省の 身体障害者補助犬 のページにまとめられています。

身体障害者補助犬を使う身体障害者が自立と社会参加することが促進されるための法律「身体障害者補助犬法」は2002年に施行されていますが、私はこの日まで「介助犬」「聴導犬」を生で見る機会はありませんでした。

介助犬のデモンストレーションの進行役の方のお話で、2022年4月1日現在のほじょ犬の実働頭数は、盲導犬 848頭、介助犬 58頭、聴導犬 63頭と、まだまだ普及しているとはいえない状況で、特に介助犬の知名度はとても低いので、この日のデモンストレーションの様子を是非SNS等で拡散してくださいとのことでした。

(弊社のオフィスは東京都新宿区にあるのですが、最寄り駅は高田馬場駅です。ここは点字図書館の最寄り駅でもあるからか、自宅周辺よりも視覚障害者の方とすれ違う機会も多い気がしますし、盲導犬を連れた方も何度かお見掛けしたことがあります。)

「もっと知ってほじょ犬」デモンストレーションで知ったこと

聴導犬のデモンストレーションで見たこと、聞いたこと

・「盲導犬」「介助犬」の犬種はほぼレトリバーだが、「聴導犬」は犬種は問わない
・キッチンタイマーが鳴ったのを教える(音の発生源を探し見つけた後、パートナーさんをタッチし、音の発生源に近づき見つめ、音の発生源をパートナーさんに伝える)
・目覚まし時計が鳴ったの教える(一緒に就寝し、アラームがなるとパートナーさんを起こしてくれる)
・外出時はオレンジ色の「聴導犬」と表示の入ったケープを装着し、外見ではわかりにくい聴覚障がいがあることを周囲の人に知らせる役割も担っている

【聴導犬についてもっと知りたい方はこちら】
公益社団法人日本聴導犬推進協会 のホームページ
公益社団法人 日本聴導犬推進協会 公式YouTubeチャンネル

盲導犬のデモンストレーションで見たこと、聞いたこと

・盲導犬のお仕事はパートナーさんの外出時に次の3つのことを教えること。
① 角を教える、② 段差を教える、③ 障害物を教える
・白または黄色のハーネスを使用
・家の中では一般的なペットと同じような生活を送っている
・排泄は外出前など、決まった場所や時間でできるように調整しているので、お仕事中の盲導犬には勝手におやつや水分を与えないでほしい

【盲導犬についてもっと知りたい方はこちら】
公益社団法人日本盲導犬協会 のホームページ
公益財団法人 日本盲導犬協会 公式YouTubeチャンネル

介助犬のデモンストレーションで見たこと、聞いたこと

・落とし物を拾う
・靴と靴下を脱がせて、靴下をかごに入れる
・冷蔵庫からペットボトルのお水をとってくる
・外出時は黄色に青が入った「介助犬」と表示の入ったケープを装着

国際福祉機器展(H.C.R)とは

ハンドメイドの自助具から最先端技術を活用した介護ロボット・福祉車両まで世界の福祉機器を一堂に集めたアジア最大規模の国際展示会で、「第49回国際福祉機器展 H.C.R.2022」は、昨年に引き続きリアル展とWeb展の同時開催となり、340社(Web展のみの出展社を含む)を超える企業・団体が出展していました。

リアル展の会期は10月5日~7日の3日間で、すでに終了していますが、Web展は 11月7日(月)17:00まで開催されています。Web展は登録が必要ですが、無料閲覧できます。

国際福祉機器展 公式ホームページ
https://hcr.or.jp/

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